中央大学・研究開発機構 気候変動ユニット

渡辺聰子機構教授

MEMBERS

渡辺 聰子

Satoko Watanabe

中央大学研究開発機構教授。上智大学名誉教授。
社会学者。経営学者。専門は組織論、人的資源、国際経営、社会政策、社会理論、比較社会学。

長年にわたって国際的なフィールドで組織の「人的資源経営」や「リーダーシップ」、また働く人々の「モティベーション」「仕事意識」「働き方」などの比較研究を行っている。また社会・経済政策の分野でも新たな社会モデルの構築に取り組んでおり、アンソニー・ギデンズ教授(ケンブリッジ大学教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのディレクター(最高責任者)を経て、現在、英国貴族院議員)との共同研究の成果を著書(『日本の新たな「第三の道」ー市場主義改革と福祉改革の同時推進』など)として出版している。

学 歴

  • 岡山県立岡山朝日高等学校卒業
  • 東京大学文学部社会学科卒業
    東京大学在学中にサンケイ・スカラシップを受賞、米国ウェスタン女子大学に1年間留学、B. A.の学位を授与される。
  • 米国ボストン大学大学院博士課程修了
    [1975年 M. A.(社会学修士)、1980年 Ph. D.(社会学博士)取得]

職 歴

  • 1990 – 1997年
    国際大学国際関係研究科 助教授
  • 1997 – 2005年
    上智大学文学部 社会学科 教授
  • 2002 – 2004年
    上智大学文学部 社会学科長
  • 2005 – 2012年
    上智大学総合人間科学部 社会学科 教授
  • 2012年4月
    上智大学名誉教授
  • 2014 – 現在
    中央大学研究開発機構教授

委員等

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授、ボストン大学客員教授、(独)国立環境研究所客員研究員、日本学術振興会・審査委員会委員などを歴任。経済産業省・産業構造審議会委員、文部科学省・科学技術学術審議会委員など政府委員多数。

主要著書

  • Satoko Watanabe, Japanese Management for a Globalized World: The Strength of the Lean, Trusting and Outward-Looking Firm (Palgrave Macmillan, 2018).
  • 渡辺聰子『グローバル化の中の日本型経営―ポスト市場主義の挑戦』(同文舘出版、2015年)
  • アンソニー・ギデンズ、渡辺聰子『日本の新たな「第三の道」―市場主義改革と福祉改革の同時推進』(ダイヤモンド社、2009年)
  • 渡辺聰子、アンソニー・ギデンズ、今田高俊『グローバル時代の人的資源論―モティベーション・エンパワーメント・仕事の未来』(東京大学出版会、2008年)
  • 渡辺聰子『ポスト日本型経営-グローバル人材戦略とリーダーシップ』(日本労働研究機構、1997年)
  • 渡辺聰子『生きがい創造への組織変革-自己実現至上主義と企業経営』(東洋経済新報社、1994年)

翻訳書

  • 渡辺聰子 監訳『社会調査法』(E.バビー著)第1巻[基礎と準備編](培風館、2003年)
  • 渡辺聰子 監訳『社会調査法』(E.バビー著)第2巻[実施と分析編](培風館、2005年)

主要論文

  • 渡辺聰子「『合理的選択理論』についての一考察―グローバリゼーションと規範化する『合理性』」『社会学論集』41号(2017年3月)31-46頁。
  • 渡辺聰子「モティベーション研究とその経営現場への応用―経営学の視点から」『産業・組織心理学研究』(産業・組織心理学会機関紙)第28巻 第2号(2015年3月)77-87頁。
  • 渡辺聰子「低炭素社会への価値観変革と環境政策」『社会学論集』39号(2015年3月)1-23頁。
  • Satoko Watanabe, “Socio-economic Change and Human Resource Management: Toward a Sustainable Organization,” Shakaigaku-ronshū (Sociological Studies), No. 38 (March, 2014), pp. 1-24.
  • 渡辺聰子「アジア進出日系企業の人的資源戦略と現地の社会・文化的環境―中国、インドを中心として」『社会学論集』第35号(2011年3月)1-35頁。
  • 渡辺聰子「ポストモダニズムと仕事意識」『社会学論集』第33号(2009年3月)1-27頁。
  • 渡辺聰子「人と組織を活かすグローバル時代の人的資政策」『HR Vision』第2号(2009年4月)5-9頁。
  • 渡辺聰子「グローバル企業のリーダーシップ―多文化経営環境と不確実性への適応」 『社会学論集』第32号(2008年3月)1-25頁。
  • 渡辺聰子「新しい人的資源政策―変容する社会経済構造への対応」『社会学論集』第31号(2007年3月)1-26頁。
  • 渡辺聰子「英国の工場―遺産の功罪と新しい雇用制度」『社会学論集』第30号(2006年3月)1-26頁。
  • Satoko Watanabe, “The Changing Nature of the Work Ethic: A Comparison of the UK and Japan,” Shakaigaku-ronshū (Sociological Studies), No. 29 (March, 2005) pp. 19-50.
  • 渡辺聰子「公式組織の理論をめぐる二つのパラダイム―<支配>と<協働>」『社会学論集』第27号(2003年3月)1-20頁。
  • 渡辺聰子「メインバンク資本主義の崩壊と新しい企業統治システムの構築」『社会学論集』第26号(2002年3月)19-43頁。
  • 渡辺聰子「日本社会におけるリーダーシップ分析」『ワークス』第38号(2002年2-3月号)22-23頁。
  • 渡辺聰子「日本型企業間ネットワーク―その特性と今後の展望」『社会学論集』第24号(2000年3月号)1-20頁。
  • 渡辺聰子「職場のメンタル・ヘルスと経営革新」『人材教育』第11巻 第5号(1999年5月号)44-48頁。
  • Satoko Watanabe, “Manager-subordinate Relationship in Cross-cultural Organizations: The Case of Japanese Subsidiaries in the United States,” International Journal of Japanese Sociology (Official Journal of Japan Sociological Society), No. 7 (November, 1998), pp. 23-44.
  • 渡辺聰子「生きがいと職場における自己実現」『官公労働』第50巻 第2号(1996年2月号)26-30頁。
  • 渡辺聰子「現地法人の人材施策から探る日本企業のグローバル化:第3回人事評価制度の概要とコミュニケーション上の課題」『人材教育』第8巻 第1号(1996年1月号)64-68頁。
  • 渡辺聰子「勤労者の生きがいと自己実現―変容する価値観と仕事意識」『経済と労働』 1995年労働特集Ⅰ 2-11頁。
  • 渡辺聰子「現地法人の人材施策から探る日本企業のグローバル化:第2回日系企業の人材面での現地化に伴う課題」『人材教育』第7巻 第12号(1995年12月号)54-57頁。
  • 渡辺聰子「現地法人の人材施策から探る日本企業のグローバル化:第1回ドイツにおける人事管理の実態」『人材教育』第7巻 第11号(1995年11月号)64-68頁。
  • Satoko Watanabe and Ryozo Yamaguchi, “Intercultural Perceptions at the Workplace: The Case of the British Subsidiaries of Japanese Firms,” Human Relations, Vol. 48, No. 5, 1995, pp. 581-607.
  • 渡辺聰子「海外法人におけるコミュニケーション―在米日本企業の現状と課題」『人材教育』第6巻 第8号(1994年8月号)60-63頁。
  • Satoko Watanabe, “Measuring Intercultural Perceptions in Business Organizations: The Case of American Subsidiaries of Japanese Firms,” presented at the 88th annual meeting of the American Sociological Association, 1993.
  • 渡辺聰子「在米日本企業の試練―米国人社員のモチベーションと日本的価値観」『経済評論』第40巻 第11号(1991年11月号)86-102頁。
  • 渡辺聰子「在米日本企業内の異文化間コミュニケーションにおける諸問題」『経済評論』第40巻 第2号(1991年2月号)39-56頁。
  • 渡辺聰子「米国における対日意識の長期的傾向に関する定量的研究―世論調査結果の分析を中心として」『社会学評論』(日本社会学会機関誌)第41巻 第1号(1990年6月号)55-64頁。
  • Satoko Watanabe, “Post-industrialism and American Labor System,” Tsukuba Journal of Sociology, No. 15 (March, 1990), pp. 117.
  • 渡辺聰子「米国における対日意識と日米通商摩擦」『経済評論』第39巻 第1号(1990年1月号)2-15頁。
  • 渡辺聰子「社会学理論における経済学批判の系譜」『社会学ジャーナル』第13号 (1988年3月)47-62頁。
  • 渡辺聰子「米国産業構造の変化と賃金制度」『賃金と社会保障』898号(1984年9月下旬号)30-35頁。
  • 渡辺聰子「米国民間企業における昇進制度―市場志向型から組織志向型へ」『経済評論』第33巻 第6号(1984年6月号)90-105頁。
  • Satoko Watanabe, “The Embourgeoisement Thesis and the American Class Structure,” Tsukuba Journal of Sociology, Vol. 7, No. 1 & 2 (March, 1984), pp. 39-59.
  • 渡辺聰子「自動車公害と地域社会―都市内自動車交通が沿道共同体に及ぼす社会的インパクトについての研究」『社会学評論』(日本社会学会機関誌)第34巻 第1号(1983年6月号)54-65頁。
  • 渡辺聰子 「労働市場研究の方法―アメリカにおける離職傾向の分析を通じて」『社会学評論』(日本社会学会機関誌)第31巻 第1号(1980年6月号)85-93頁。
  • Satoko Watanabe, “The Employment Systems of Advanced Capitalism: The Case of the United States,” Ph.D. Dissertation, Boston University, 1980.

新聞・雑誌掲載論文

  • 渡辺聰子「『市場』と『福祉』の改革両立を」『日本経済新聞』<経済教室>欄 2010年11月5日朝刊。
  • Satoko Watanabe, “ The Meaning of Work in Comparative Perspective: The UK and Japan,” Sociology Research News (The London School of Economics) No. 3, 2004, pp. 9-10.
  • 渡辺聰子「企業の人材と大学の役割」『日本経済新聞』<やさしい経済学>欄 2001年1月29・30・31日、2月1・2・5日朝刊。
  • 渡辺聰子「21世紀型日本の人材(企業トップに聞く)」『諸君』2000年12月号、138-155頁。
  • 伊藤元重・竹中平蔵・渡辺聰子(司会)「本格的学歴社会がやってくる」(座談会)『諸君』2000年12月号、127-137頁。
  • 渡辺聰子「リストラ、『参加型管理』で」『日本経済新聞』<経済教室>欄 1997年7月30日朝刊。
  • 渡辺聰子「生きがい・自己実現と組織」『日本経済新聞』<やさしい経済学>欄 1995年3月23・24・25・26・28・29日朝刊。
  • 渡辺聰子「わが経営指南―世紀末時代の逆転発想的経営へのアドバイス」『Success』 第5巻 第10号(1994年10月号)14-17頁
  • Satoko Watanabe, “Perception Gap Plagues Japanese Firms in the U.S.” The Nikkei Weekly, May 16, 1994.
  • 渡辺聰子「在米企業内、日米対話の壁」『日本経済新聞』<経済教室>欄 1994年4月16日朝刊。
  • 渡辺聰子「増える企業の『論説広告』」『日本経済新聞』<経済教室>欄 1988年2月27日朝刊。

活動の様子

  • 上智大学総合人間科学部 社会学科
    ― 渡辺聰子教授ゼミ「比較経営社会学」

  • 上智大学大学院 総合人間科学研究科 社会学専攻
    ― 渡辺聰子教授「社会学の理論と方法」クラス

  • 上智大学大学院 総合人間科学研究科 社会学専攻
    ― 渡辺聰子教授「社会学の理論と方法」クラス

  • 渡辺聰子 /アンソニー・ギデンズ
    『日本の新たな「第三の道」―市場主義改革と福祉改革の同時推進』(ダイヤモンド社)著者

  • 上智大学総合人間科学部 社会学科
    ― 渡辺聰子教授ゼミ「比較経営社会学」
    (フィールドワーク)

  • 上智大学名誉教授 授与式

  • 参議院会館にて委員会打ち合わせ

  • 早稲田大学日本橋キャンパスにて講演
    (MOTエグゼクティブプログラム)

  • 研究室にて

  • 研究室にて